なぜか私は、毎年今頃の時期になると、赤羽に散歩に行きたくなるらしい。
過去の写真を見ても、この時期に撮っているのが妙に多い。
いつも思うんだけど、この辺の道は本当に不思議です。
特に意識して歩いているわけでもないのに、毎回、必ず同じ坂道にたどり着いて、そこを登るんですよね。
ところが、しばらく間を置いてからまた行くと、今度はその坂道にたどり着けなくなって、今度は別の坂道ばかりにぶつかるようになる。
この日は雨上がりで、路面がぬらぬらしていて何か不穏な感じ。
この辺は住宅街なので夜が早い。19時〜20時ごろになると、もう滅多に人とすれ違わないぐらいです。
…にもかかわらず、気づくと背後で、ベタベタと人が尾けてくるような足音が。
何だ? と振り返ってみると、私の少し後ろでちょうどカエルぐらいの大きさの黒い影が、住宅の塀に向かってぴょんぴょん飛び上がっていたので、まあ、カエルだったんだと思いますが…
でもいくら雨上がりとはいえ、こんな池もなく、川も流れていない場所で?
普段はどこに住んでいるカエルだったんだろう…?