北海道の近代建築(小樽編5)

謎の看板建築

 今回の旅で最大の謎物件(笑)。

 側面から撮った写真を見ると、この面には窓がまったくないので、密接して隣家が建っていたはず。二階部分のウロコ壁は天然スレートらしいが、表通りから見える部分にしか貼られていない。三階部分のマンサール屋根は、木造三階建が許されていなかった時代の商店で、三階は屋根裏であると主張して居住スペースを多く確保した(一階が店舗になってしまうので)というやり方。

 看板建築の見本のような物件だと思うのですが、元は何の店であったのかが分からない。三階部分の一番上に、○にKという変わった屋号が付いていますが、これで検索してみても、コンビニしか引っかかってこない。住所で検索しても同じ結果。となると、ネットが普及する前に閉店してしまったということか。

謎の看板建築

 神田神保町あたりに残っていたら、大騒ぎになりそうです。せめて、元は何だったのか判明しないだろうか。場所はJAZZ喫茶Free lanceや海猫屋の近く。看板建築ファンの人、行ってみてください。私は結構萌えました(笑)。



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