手塚治虫や藤子不二雄なら、あらゆる世代にファンがいるが、ある特定の世代だけに熱烈なファンがいる漫画というのはあるもので… 私の場合、それは『釣りキチ三平』である。
今回訪れた山形県の大鳥池は、その『釣りキチ三平』の「O池の滝太郎」という章のモデルになった場所。正体不明の怪魚=タキタロウが棲むという噂のある池です。
滝太郎はその昔より O池にすむ珍魚なり
身の丈三尺三寸にして 体側に斑点あり
かつて幾百人これに挑みても 釣られたる試しなし(「釣りキチ三平」より)
いや〜 子供の頃は、このフレーズを読んで萌えましたね(笑)。
そんなに興味があったのに、なぜもっと早く訪れなかったのかというと…
ここは、とにかく交通アクセスが悪い!
最大のネックは、登山口である泡滝ダムまでの林道。
7月下旬から9月までの期間しかバスが通っておらず、しかも土日休日しか動いていない。
タクシーを使えば高額だし、車を諦めて歩いたりしたら、特に面白くもない林道を徒歩3時間!
タクシー代を割勘にするためには、最低でも4人程度のメンバーを募って予定を合わせないと、登山口までたどり着くことができなかった、というわけです。
今回のルートはこれ。7/30から8/3までの4泊5日。
古寺鉱泉からまず大朝日岳に登り、以東岳を経て大鳥池に下るルート。
古寺鉱泉→朝陽館(一泊目)
朝陽館→大朝日岳→大朝日小屋(二泊目)
大朝日小屋→竜門山→狐穴小屋(三泊目)
狐穴小屋→以東岳→大鳥小屋(四泊目)
大鳥小屋→泡滝ダム(下山)
これだと、私の最大の目的である大鳥池がオーラスになるので、最後まで頑張れるというものです(笑)。
上の写真は、登山口である古寺鉱泉で前日泊した旅館・朝陽館さん。
この古い建物は、今シーズンが最後になるそうで、来年には今の場所から10分ほど下った場所に新築中の新館がオープンしているはずで、こちらの旧館は取り壊しの予定だそうです。
ギリギリ、ラストチャンスで旧館に泊まることができました…
翌日、古寺鉱泉から大朝日岳に向けて出発。
男2名、女2名の混合メンバーだったので、とにかく初日は大朝日小屋が混んでるかもしれないので、男2名が先行して場所を取っておいてほしい、と言われ先行するも… ウン、暑い! とにかく暑かった!(笑)
「今日は平日だしねぇ… そんなに混んでるかな」なんて甘くみてましたが、そこは百名山・大朝日岳。平日でも混んでましたね、普通に(笑)。先行して良かった。
到着したその日はガスで何も見えなかったので、大朝日岳の山頂へは翌朝登りました。
ブロッケン現象が見れましたよ!