平成ミステリ・ベストテン 海外編

 さて、次は海外編です。こちらは投票者が少なかったので、ほぼ私とAさんの個人ベストテンになります。


陳浩基『13・67』  

●竜蹄堂店主・K(男性)
ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーヴァー)
少年時代(ロバート・R・マキャモン)
湿地(アーナルデュル・インドリダソン)
死の記憶(トマス・H・クック)
13・67(陳浩基)
犯罪(フェルディナント・フォン・シーラッハ)
六つの航跡(ムア・ラファティ)
ロールシャッハの鮫(スティーヴン・ホール)
装飾庭園殺人事件(ジェフ・ニコルスン)
地上最後の刑事(ベン・H・ウィンタース)

コメント:前半はどこに出しても恥ずかしくないが、後半の4作品は、かなり個人の趣味に走ってしまった自覚はあります(笑)。刊行年度でいえばマイクル・イネス『ストップ・プレス』なども対象ですが、平成ベストテンなので外しました。『ロールシャッハの鮫』はSFと断じられるかもしれないけど、◯◯もののミステリという読み方もできると思うんですが…


サンティアゴ・パハーレス『螺旋』

●竜蹄堂店員・Aさん(女性)
螺旋(サンティアゴ・パハーレス)
風の影(ルイス・カルロス・サフォン)
少年時代(ロバート・マキャモン)
消えた少年たち(オースン・スコット・カード)
催眠(ラーシュ・ケプレル)
ウォッチ・メイカー(ジェフリー・ディーヴァー)
卵をめぐる祖父の戦争(デイヴィッド・ベニオフ)
夜の真義を(マイケル・コックス)
蒼穹の彼方へ(ロバート・ゴダード)
クリスマスのフロスト(R・D・ウィングフィールド)

コメント:海外は絞るの難しい。好きな作家から1作ずつ。上位3作品以外は横並び。


●竜蹄堂店員・Sさん(男性)
 こちらでも、参考作品をいくつか挙げてもらいました。
 作家としてはディーン・R・クーンツ、ムア・ラファティ、ジェフリー・ディーヴァー、ピエール・ルメートルなど。


●集計結果
 たった3人ですが(笑)、一応集計してみました。

ジェフリー・ディーヴァー『ウオッチメイカー』

【平成ミステリ・ベスト5 海外編】集計結果
ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーヴァー)3/3
少年時代(ロバート・R・マキャモン)2/3
六つの航跡(ムア・ラファティ)2/3
卵をめぐる祖父の戦争(デイヴィッド・ベニオフ)※2/3
その女アレックス(ピエール・ルメートル)※2/3

 3人中全員が名前を挙げた『ウォッチメイカー』が文句なしの1位。
 2人が名を挙げた『少年時代』『六つの航跡』が同率2位です。『六つの航跡』は今年の作品なのに意外な大健闘。『ガダラの豚』といい、なぜか当ブログはSF系が健闘します。

 あとは作品があまりにバラバラなので、ベスト20ならば選出していた、という作品も加えたところ、『卵をめぐる祖父の戦争』『その女アレックス』が浮上してきました。
 ベストテンには足りませんでしたが、これを当ブログの「平成ベスト5・海外編」といたします。

ロバート・R. マキャモン『少年時代』

 …とはいえ、
 平成の終焉までには、本当はあと4カ月ほどあるんですよね。
 来年の5月までに、このベストテンを塗り替えてしまうような作品が現れることを、心から期待しています。



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