北海道の近代建築(小樽編2)

 2014年5月の北海道旅行は、北斗星で札幌に着いてから、まず小樽に移動。小樽一泊の後、野幌に移動し、山岳会の先輩と合流。その後旭岳に登り、帰京するという流れでした。

旧第百十三国立銀行小樽支店+岩永時計店

 さて、小樽の建築物ですが、これはもう物件数のケタが違う。撮った写真すべて載せていたら、小樽だけでブログが一本できてしまうレベル。なので、特に気になった場所のみセレクトして掲載します。

小樽オルゴール堂

 旧共成株式会社(小樽オルゴール堂)。元は精米会社の社屋。明治45年の木骨煉瓦造。
 この周辺の建築物はいささか有名すぎるのですが、建物はやはり立派なので、あえて夜間撮影した写真をいくつか公開します。

旧金子元三郎商店

 旧金子元三郎商店(瑠璃工房)。明治20年の木骨石造。
 看板建築などが出てくる前の、古いタイプの商店建築。建物の二階部分に設置された「うだつ」が特徴。

ホテルヴィブラントオタル

旧越中屋ホテル

 上が旧北海道拓殖銀行小樽支店(ホテルヴィブラントオタル)。大正12年の鉄筋コンクリート造。
 下が旧越中屋ホテル(後の小樽グランドホテルクラッシック)。昭和6年の鉄筋コンクリート造。

 ホテルヴィブラントは銀行をホテルに転用したもの。一方の旧越中屋ホテルは、明治10年創業の老舗・越中屋旅館の外国人向け別館として建てられたもの。つまり、本来宿泊施設であったのは旧越中屋ホテルのほうなのだが、いま見ると、越中屋のほうが無骨で、オフィスのようにも見えるのが不思議。

 ホテルヴィブラントは今も営業中。旧越中屋ホテルは、平成5年に小樽グランドホテルクラッシックとして復活したが、平成21年に経営破綻のため閉館。私が訪れた当時は空き家になっていました。個人的には好きな建物。何かに利用して復活して欲しい。



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