年末年始の備忘録1〜『地上最後の刑事』ベン・H・ウィンタースなど

明けましておめでとうございます。
久しぶりに、夜行列車で高知に帰省しました。

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札幌行きの北斗星が今年3月に廃止されるのは残念ですが、こちらのサンライズ瀬戸は当面は存続。ただ、あと何回この列車に乗れるのかなぁ… と思います。

北斗星廃止の理由のひとつに、車両の老朽化があるようですが、サンライズ瀬戸の車内はまだまだ綺麗。実際、高知なんて岡山周りの新幹線でも合計6時間。飛行機を使っても飛行時間こそ1時間だが、空港への往復で結局5時間ぐらいかかってしまう。ならば眠っている間に着く夜行列車のほうが便利なんですけどね。

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私が乗ったのは、2014年の大晦日。天気さえよければ、瀬戸大橋あたりで初日の出だったのですが、残念ながら薄曇りでした。


さて、今回の「このミス」予想ですが、いや〜外しましたね。『ペナンブラ氏の24時間書店』の複勝1点勝負だったので、そりゃ当然か(笑)。それでも23点入っていたので、同好の人はいたようです。

複勝で予想に入れときゃよかったな、と思ったのが『地上最後の刑事』(ベン・H・ウィンタース)。読んだのが2013年の12月だったので、2014年度扱いの作品であることを忘れていました。どっちにしても、文春9位・このミス19位で、馬券は外れでしたが(笑)。

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物語は、あと半年で地球に小惑星が衝突して、人類が滅亡するという状況下で始まる。日本なら新井素子『ひとめあなたに…』、または伊坂幸太郎『終末のフール』のような「隕石もの」です。人類全体があと半年の命なのに、なぜ人を殺す必要があるのか、という「特殊状況下での動機」がテーマとなります。この「特殊状況下での動機」に関しては、山口雅也『生ける屍の死』あたりのほうが切れ味は上か。むしろ「荒廃した世界が舞台のハードボイルド」と思って読んだほうが、いい雰囲気を味わえる気がします。

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夜行列車の中でこれを読みました。三部作の第二作『カウントダウン・シティ』は、小惑星・マイアの到着まであと三ヶ月。前作より冒険小説的な色合いが強くなっているので、一作目のほうが私の好みでした。

これは確実に映画化向けの原作なので、誰かやって欲しいなぁ… 主人公のパレスは身長190cm、しかも巨漢ではなく、電信柱のようなヒョロ長い男と描写されているので、誰がキャスティングされるのかにも興味があります。



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