「東京都北区赤羽」と「板橋区徳丸」

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最近、ハマって読んでいる漫画に『東京都北区赤羽』があります。

以前からタイトルはなんとなく聞いていましたが、私が住んでいるのが赤羽周辺なので、近すぎて逆に関心が持てず、そのままになっていました。が、読んでみるとこれがタイトルから想像されるような「ご近所・お散歩・ほのぼの」とはまったく違う。

たとえば、町中で「へびあります」なんて看板を見かけたら、普通の人なら写真に撮って、中に何があるのか想像して楽しむ… じゃないかと思う。この作者は行動力がハンパない。店に入って店主と話をし、店の来歴を尋ねてくる。まさにプロの漫画家の仕事だと思います。

酒が好きな人なら楽しそうな居酒屋も沢山紹介されていますが、私が行ってみたいと思ったのが赤羽西の「石段・坂道・迷路地帯」。これだけは昔からブレない。

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行ってみた。

はっきり言ってナメてました。学生時代に住んでいた「板橋区徳丸」の迷宮地帯を経験している者としては、漫画に出てくる「坂の上の商店街」などすぐに見つかると思っていた。ところが、たどり着けないどころか、帰れない(笑)。

禁じ手としていたナビを繰り出しても、自分が向かっている方向に自信が持てない。北と南、右と左を間違えるならまだしも、北と思えば東、西に向かおうと思えば南。これに地形の段差が加わって、尾道レベルの立体迷路。

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途中、昭和初期と思われる木造住宅が二棟(しかも同じ設計と思われる)並んでいるのを発見し「同潤会の普通住宅か!」とテンション上がる。同潤会の年史によると、この近辺の普通住宅は「王子区稲付町」と「王子区上十條町」と二箇所あり、どちらも大正十四年の竣工。現在の住所では北区西が丘と上十条に当たり、位置は合っています。ただし、赤羽地区の普通住宅は現存していないとの噂もあり、詳細は不明。

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最後の一枚は「板橋区徳丸」の現存する石段。『東京都北区赤羽』を読んで赤羽に迷いに行った方、ぜひ板橋区徳丸にもスポットライトを当ててやってください。…いや、当てられても困るかもしれないけどね。



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